2011年3月25日金曜日

トランスポーターとファイトクラブ



しか今年1月末から2月にかけて、日曜ロードショーで、トランスポーターシリーズ13を三週連続で放送していました。

主人公フランク(ジェイソン・ステイサム)は天才運び屋『トランスポーター』。愛車を操り、いかなる依頼もいったん契約したら必ずやりとげるプロ中のプロ。その腕前が噂を呼び、いつもやっかいな仕事、積荷を頼まれる。って話。
この映画、1回もちゃんと見たことがないです。TVで放映しているのをいつもながら見。
脚本・制作リュック・ベッソンでカーアクションとくれば、それは『TAXi』とどう違うのだ? てなもんで『1』公開時にはまったく興味が持てませんでした。『ようは格好つけたタクシーだろ?』なので、いつもながら見。

この第一印象はおおよそ当たっていると思うのですが、ビシッとスーツで決めたフランク(ステイサム)が愛車BMW(2からはアウディA8)を華麗なドライビングテクニックで操り、洗練された立ち振る舞いで悪党相手に見事な大立ち回り。そんなフランクのスタイルがとってもエレガントで超素敵! さすがモデル出身、スーツがよく似合う!


タクシーがコメディならトランスポーターはスタイリッシュな味付け。案外悪くなくて『意外とイケてる映画だな』と評価が上がりました。このブログでもジェイソン・ステイサム主演作品について書くことは3度目なので、僕は自分で思う以上に彼のことを好きなのかもしれませんね。

さてさて、エレガントなフランクは仕事に対して「契約厳守」「(依頼者の)名前は聞かない」「依頼品を開けない」という3つのルールを課し、厳守することをポリシーとし、事あるごとにそのルールを口にします。

映画では時折このような『俺ルール』を言い放つ人物が登場しますが、現実社会で自論を主張し続けることがいかに難しいかは、社会人である方なら誰でも身に染みているでしょう。
現実にこのような人がいたら、その人は指導者、経営者になってるか、周りから総スカンを喰らってるんじゃないですかね。
ホリエモンこと堀江貴文氏など分かりやすすぎる例えです。

だからこそ格好よく映る『俺ルール』ですが、今までで一番僕を痺れさせたのが、
『ファイトクラブ』のタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)の俺ルール。

この映画は1999年公開の映画。ちょいと説明。
不眠症に悩む主人公(エドワード・ノートン)がタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)と出会い、ふとしたきっかけから2人は殴りあう。素手での殴り合いに爽快感を見出す2人。次第に彼らの『殴り合い』に魅せられた同士達が集い、ついには殴り合いで腕っぷしを競う秘密クラブ『ファイトクラブ』を結成。主人公とタイラーはファイトクラブのカリスマだったが、クラブは徐々にタイラーを中心とした、テロ組織へと姿を変えていく…。

そんな偉大なカリスマ、タイラー・ダーデンが、クラブメンバーを地下の会場に集めて、クラブのルール説明をするのですが、

「ファイトクラブのルールその一! ファイトクラブのことは口外するな!」
「ファイトクラブのルールその二! ファイトクラブのことは絶対に口外するな!」

ハイ! ここ大事なので、2回言いましたよ~。秘密のクラブですからね~。ってことなんですけど、これがムチャクチャかっこいい! もうね、痺れます。字幕版もいいんですけど、吹き替え版の山寺 宏一さんの声でもムチャかっこいい!でも、このルール、その7くらいまであったような気がするのですが、それらはきれいさっぱり忘れました!

とにかくこのシーンは屈指の名シーンだと思っているわけです。もっとも、『確かにこのシーンはかっこいいよな』って人は、よっぽど僕と好みが近い人だけでしょう。でも仲間は多いと思うんです、出会ってないだけで。

ついでに、この映画の感想を書いておくと、劇場で見たときは『う~ん?』って感じでした。監督は、ちょっと前公開された『ソーシャル・ネットワーク』のデビット・フィンチャーなのですが、当時彼が監督した作品でファイトクラブの前に公開された『ゲーム』『セブン』は、どちらもラストにどんでん返しのある作品だったため、多少期待を裏切られたというか、なんだかラストが消化できなかったんですよね。でも、思い出してみると、『あれはおもしろい映画だったな』って思う作品です。名作なので是非見て下さい。23回繰り返して。


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8 件のコメント:

  1. ジェイソン・ステイサムのエレガントでツンデレな役どころが◎ですねッ

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  2. トランスポーター好きです。
    ジェイソン・ステイサムのクールさが良い!
    キレのあるアクションも抜群です。
    でも、よく考えるとリュック・ベッソン=
    アクション=主役の髪型が丸刈りって結構、
    多くないです?そう思ってるの自分だけ??

    ファイト・クラブはプレミアム・エディション
    DVDを持ってます。Disk-2の特典には
    「ファイト・クラブ規約」の予告映像が入って
    います!最近、観てないんで久々に観ようかな!

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  3. MONOさん

    お久しぶりのコメントありがとうございます!
    なんやかんやでいい人なフランク。素敵です。
    俺もスーツを着てエレガントにアウディA8を運転してみたいもんです。

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  4. まさしさん

    言われてみれば、確かに坊主多いですね! そこに注目したことはなかったです。坊主(ハゲ)がクールってイメージづくりに間違いなくベッソンは一役かってますよ。

    ファイトクラブのDVDお持ちなんですね。プレミアム・エディションの特典、テンション下がった時に観ると元気が出そう。ブログを書きながらファイトクラブのことを思い出してたら俺もまた見たくなってきたので、TUTAYAに行こうかな。

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  5. 俳優のイメージを損ねちゃうと思って、吹き替えはあまり見ていないんですが、山寺宏一さんの声なら別♥
    ファイトクラブのルールを聞くために吹き替え版にも挑戦しますww

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  6. ピッコラさん

    ブラピもかっこいいけど、山ちゃんの声もかっこいいですよね~。吹き替えがこの人だと知った時は少しショックでしたが…モジャモジャだし。 さっき調べてみたら、映画の吹き替えだけでもかなりの俳優さんを担当したことがあるみたいで、ビックリしました。

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  7. モジャモジャ(笑)
    あの髪はすっかりトレードマークですね。

    >映画の吹き替え
    すごい!エディー・マーフィーにデンゼル・ワシントン、ジム・キャリーとトム・ハンクスと、さらにトム・クルーズですか!
    流石だな・・・。山ちゃんwww

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  8. ピッコラさん

    そうなんですよ! キャラが違う俳優さんをたくさん演じていて、その幅の広さは凄いです。俺も普段は字幕派なので中々気がつかないですよね。

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