2017年4月18日火曜日

「未来を選べ」T2 トレインスポッティング



2017年イギリス映画

今、僕は40歳ですが、前作トレインスポッティング公開時の1996年は20歳でした。
僕ら世代の、最もヒットして、かつオシャレな映画といえば、このトレインスポッティングではないでしょうか。

あれから20年、ハリウッドスターとして地位を築いたユアン・マクレガーをはじめ、当時のオリジナル・キャストが再び集結。監督はもちろんダニー・ボイルで、あのジャンキーたちがそのまま歳をとった20年後のお話。
相変わらずろくでもない4人なのですが、ジャンキーだったとはいえ、20年前(設定ではユアン・マクレガー演じる主人公レントンは前作時は25歳。今作では46歳になっています)まだまだ若かった彼ら。ろくでもない、退廃的な日々を送ってはいても、それは若さゆえ、どこかまだまだ未来が感じられるところがあったのですが、今作ではもう46歳。体調が悪くなったり、思うように身体が動かなくなったり、加齢による身体的変化が容赦なく訪れ、そして上手くいかない人生への閉塞感に右往左往するろくでなしたち。僕も歳が近いだけに、他人事ではないところがあり、気持ちはよく分かります(T_T)

所々で前作の若かった頃の面影が出たり、シーンがオーバーラップしたりして、自分の学生時代を思い出したりして、懐かしいやら切ないやら…。

前作のラストで主人公レントンは仲間達を出し抜いて裏切るのですが、今作で昔の街に戻り、当時の仲間はなんだかんだでレントンを許してしまう。それは各々が上手くいかない現状から逃れ、良かった頃の過去にすがっているようでもあります。

選んだ未来が、望んだ結果をもたらしてくれるとは限らない。でも、まあ、それなりにやっていかないとな。
相変わらずダニー・ボイル監督は映像も音楽もクールです。

2017年1月8日日曜日

ジバニャンはやっぱりかわいいなあ〜 映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!



2016年邦画

一時期に比べてブームがちょっと下火になってきたかな? という、アニメ 妖怪ウォッチ劇場版の第3弾。 子供のお供で鑑賞。

タイトルの『ダブル世界』というのは、アニメと実写がパラレルワールドとして存在し、2つの世界が錯綜しながら物語が進んでいくということです。
公開前の早い段階で、大物妖怪『エンマ大王』『ぬらり』が実写世界では山崎賢人、斎藤工が演じる。と予告されており、
「すごい安易にイケメンを使って話題作りにきたな~。だいたいアニメ世界と実写世界を織り交ぜるなんて、奇をてらったにしても物凄い力技で、よくもまあこんな無茶な企画が通ったな!?」

なんて思っていましたが、観てみるとこれは最近多い漫画、アニメの実写化による、
また小栗旬か?』『また三池崇史か?』『なんでこのキャスティング?』『そもそも実写化しないで!』
等などの世のムーブメントをまるごとパロディ化した企画のようで、そう思えばいかにも妖怪ウォッチらしいとも言えます。でもやっぱりすごい力技ですけどね^_^

ストーリー的には2つの世界が交錯する理由などもちゃんと踏まえて構成されていますが、どうしても「実写パロディがやりたかっただけだろ^_^」と思っちゃいます。

今までの劇場版ではあまり見せ場のなかった、おそらく強いであろう味方キャラ「オロチ」「キュウビ」の活躍シーンも珍しく有り。毎度お馴染み「ジバニャン」「ロボニャン」「コマさん」はいつも通り大活躍! ですが、もう一人の主人公「イナホ」ちゃんは今回1カットのみの登場。流石にパラレルワールド化して主人公まで2人いたら収集つかないのとの判断でしょうか。まあしょうがないですね(・・;

人気アニメの劇場版が何作も続くと、どうしてもマンネリ化してきますが、第3弾というここで、こんな無茶な企画をぶち込んで来たことにはホントに感心しました。さすが『イナズマイレブン』『ダンボール戦機』などを流行らせてきただけはある! ちゃっかりというか恒例というか、2017年末には劇場版第4弾が公開されるという予告もついてます(^^)
ホント言うと、本編とは全然関係ないオマケCGアニメのドラゴンと少年の物語でちょっと泣いてしまった僕でした。