2011年12月29日木曜日

なにかって言えば…まあ宣伝です。TVCM編

少し前ですが、TVCM用のイラスト描かせてもらいました。


↑これは原案をイラストに起こしました。


↑これは歌に合わせて展開、動き(演出)、を考えてイラストを描き起こしました。
あんまりないことなんで、せっかくなんで宣伝しておきます。
こういうことも出来ますよっと。

2011年12月12日月曜日

クリスマスがやってくる。ヤァ!ヤァ!ヤァ! おもちゃが買えない!


タイトルはビートルズのパクリですが、この時期毎年『冬がはじまるよ♪』と
槇原敬之の歌が頭でリピート再生される。そんな世代の俺です。
そんなこんなで今年ももうすぐクリスマス。早いものですね。

ところで、近年は仮面ライダーのおもちゃが大人気で、新製品の発売当初はいつも品薄状態。子供を喜ばせたい親は週末朝早くからおもちゃ屋に並び、激しい争奪戦が繰り広げられているそうです。ひどい事には転売屋も現れ、インターネットでは定価の倍近い値段で売られていることもあるのです。みなさん知ってました?

以前、俺はこう考えていました。
『ヒーローのおもちゃが大人気で買えない? だからなんだって言うんだ? ガチャガチャピコピコうるせえ子供のおもちゃだろ。 子供が欲しがるからってなんでもかんでも買ってやる必要なんてねえ! 近頃の親は子供に甘いんだよ! こんなんだから躾がなってねえガキが多いんだ。大体俺が子供の頃はなあ…』
などと、勝手にヒートアップする頑固オヤジだったのですが、

テレビの前で短い手足を一生懸命バタバタさせて、「へんしん!」とか言って、幼い頃に身振り手振りを真似てみせた憧れになろうとしている息子を見ていると

『やべー、やべーよ。これは一刻も早くライダーベルトを買ってやるべきだ。いやいやマジで。すげー喜ぶよコレは!』

頑固オヤジはどこかに飛んでいって、考え方が180度変わってしまった。
あと大人の都合ではありますが、仮面ライダーは2011年9月から放送開始。この手の番組は一年サイクルなので、放送期間はまだ9ヶ月間もある。あげるなら早いほうがいい! たぶん放送期間中は遊ぶだろうからね。とはいえ考えることはどこの親も同じ。 
『クリスマスはベルト!』
まさか俺がこの争奪戦に名乗りを上げることになろうとは…。人生とは分からないものです。

かくして、俺もさながら街を徘徊するゾンビのように、ベルトを求めてさまよえる蒼い弾丸に…
っても一応社会人だから、おもちゃ屋は休みの日ぐらいしか覗けないし、かといって朝早く並ぶのは嫌だし、大体おもちゃ買うために朝早く並ぶってなんだよ。昔スーパーファミコン買うために 朝早くからハローマックに並んだよな。あー懐かしい。
そういやシュワルツネッガー主演で、息子のクリスマスプレゼントを買うために奮闘する映画があったよな…。あれなんだっけ…
そうそう『ジングル・オール・ザ・ウェイ』。
などと自分の思い出も掘り起こしながら、たまに覗いたおもちゃ売り場はどこも、

『仮面ライダーベルト売り切れ。次回入荷予定は不明。予約は承っておりません』
と一切容赦のない張り紙。

今、ドラマを放送している『妖怪人間ベム』にも息子はハマっているため、妻は
「もうライダーベルト買えないんなら、妖怪人間のフィギアでいいじゃん」と言い出す始末。
妖怪人間には悪いけど、あんな気味悪い人形、売っててもあげたくないし、家に置いておきたくない。それだけは勘弁してくれ。

こりゃ無理かもなあ。という雰囲気漂う頃、
ひょんなことから手に入れる事に成功しました! 詳しくは書きませんが、協力してくれた人ありがとう! 

追加武装のスイッチも別途買い(これも新製品は大人気!)、準備はバッチリ。息子と一緒にガチャガチャやって遊ぶ日を想像して、日々ニヤニヤしている俺。
息子!これが新しいアストロスイッチだ!
(このスイッチをベルトに挿すことで、色んな音声、効果音が出る仕組み)

子供の頃、クリスマスが楽しみで仕方がなかった。(お父さん、お母さん、ありがとう!)今は自分がサンタになるのが楽しみで仕方ない。
生きてれば色々あるな。

2011年9月23日金曜日

ヒーローは2度現れる。仮面ライダーフォーゼ キター!


少し前に我が家に次男が産まれました。2人の息子はとてもカワイイです。うしし。そんなこんなで、ずいぶん久しぶりの更新となってしまいました。

2歳の長男は最近ヒーロー物に夢中で、それに付き合って俺も20数年ぶりにヒーロー番組を観るようになったのです。最近のヒーロー物と言えば、イケメン俳優の登竜門的なイメージもあったり、『なんか凄いらしい』という噂はずっと前から聞いていましたが、いやはや、凄い! 驚かされました。凝りに凝った作りです。

最終回から前8話程度観た『仮面ライダーオーズ』は最後まで話の筋がよく分かりませんでした。以下理解したあらすじ。

赤パンを履いたヴィジュアル系ナルシーが大活躍。力の源であるコインを集める。赤パンの名前はアンク。でもアンクの本体は腕だけ。

                      画像の彼がアンク。 イケメンですね。

知らない人は何がなんだか分からないと思いますが、ホントなんです! 俺もよく分からないんです! こんなの子供がわかるの?

そんなオーズの後を受けて始まったのが『仮面ライダー フォーゼ』。
短ラン、リーゼントの主人公、如月弦太郎。舞台は学園ドラマ。主題歌は土屋アンナ。ライダーのデザインは頭が宇宙ロケット型という、俺にとってはなにから何まで斬新すぎるライダーなのですが、これがすごく面白い!

学園すべての生徒と友達になるという目標をもつ熱血バカ、如月弦太郎が「俺に全部まかせとけ! どりゃあ〜!」的な勢いで色々がんばるのですが。愚直に熱いその姿は、なんともすがすがしく、痛快。 俺は…いや、時代は今こういう男を求めているのではないだろうか! 
他にもヒロインの女の子が凄くカワイイとか、それ以外の女性キャストも無駄にカワイイとか、色々魅力があります。

なにより、戦隊(〇〇レンジャー)シリーズ、ライダーを見ている1時間、子供がテレビにかじりついていてくれるのが助かります。子供の頃憧れたヒーローが、大人になった今再び助けてくれるとは。

ちなみに、最近のライダーはベルトに拡張スロットみたいなのがあって、そこに色んなカートリッジを挿すことにより、様々な力を発揮するのが定番のようです。オーズの場合はそれがメダルだったのですね。フォーゼはアストロスイッチというカートリッジを使用するのですが、玩具のフォーゼ変身ベルトのCMで「カートリッジの数は最大40種類!」と宣伝されていました。
番組の進行に伴い新たなカートリッジが公開→発売。ということなのでしょうが、40種ですよ!? 40種! 単価はそんなに高くないとはいえ、『あらあら商売上手やねえ〜』と思っていたら、
息子が「あれ、買う」。「お〜。お誕生日に買ってあげるよ」と流してたんですが、
次からそのCMを観たときは「あれ、誕生日に買う」に変わってしまった。
子供は侮れない。おねだりキター!

2011年6月27日月曜日

九州新幹線 開通!

私、生まれも育ちも葛飾柴又…ではなく、生まれも育ちも岡山県岡山市なのですが、実家は九州、熊本です。なぜなら両親が熊本出身だから。先週末、ちょっとした用事で実家に帰りました。帰省にはいつも列車を使っています。

今年の3月12日、九州新幹線全線が開通し、今住んでいる岡山から熊本まで、新幹線で乗換なしで帰ることが可能になりました。
実家に帰省するのは年に1回程度ですが、新幹線が通るための高架の建設、駅の改装など、完成までの課程を見てきました。ついに完成となりなかなか感慨深かったのですが、ご存知の通り、デビューの前日に未曾有の大災害が東日本を襲い、九州新幹線は本当にひっそりとデビューしました。


              九州新幹線 『さくら あまり上手く撮れませんでした。

かし、九州新幹線全線開業記念、「JR九州/祝!九州キャンペーン」CMが、このたび「カンヌ国際広告祭」のアウトドア部門にて金賞、メディア部門にて銀賞を受賞したということです。実際には震災による自粛で日本国内でもほとんど放映されなかったらしく、僕も初めて見ました。(放映されたのは1〜2日間程度らしいです)



いつも実家に、じいちゃん、ばあちゃんの家に向かう時、車窓から見えるあの景色。僕には少し思い入れがありますが、おそらくそうでない人にも、

未来には楽しいことが沢山ある。素直にそう思わせてくれる、すごくいいCMだと思います。



2011年6月8日水曜日

いつか時代が変わっても、僕は忘れない。


部屋の片付けをしていたら出てきました。
さて、みなさんはこれが何か分かりますか? そう『MDMiniDisc)』です。
デジタルオーディオ記録用光学ディスク媒体で、1992年発売。カセットテープに変わる新しい録音媒体として世に誕生しました。アナログのカセットテープと違いデジタル信号を記録するため、CDとほぼ同じ音質を再現可能(厳密にはデータ圧縮により少し劣化する)。扱いもCDと同様で、曲の頭出しも一発。曲数を指定しての一発呼び出しもOK。繰り返し編集可能で、曲の消去や曲順の変更、さらには曲をセパレートしたりも出来る上、文字情報(主に曲名、アーティスト名など)も入力可能と、まさに至れり尽くせりの録音媒体。それがMD

当時、大学生だった僕はバイト代10万で購入したボロ車をいかに快適な音楽空間にするかに情熱を注いでおり、とりあえずカロッツェリアのスピーカーを増設。次はカセットオーディオを変えたいな…と考え、「今変えるなら」とCDMDのデッキを付けようと決心しました。しかし家のラジカセはCDとカセット。これはコンポも買うしかない!僕はデジタル化に向け、一気に舵をきったのです。
その時のカーオーディオCDMDデッキの価格は大体8万〜。コンポは4万〜。と手軽なものではなかったですが、春休みに冷蔵倉庫とクロネコヤマトで荷物を仕分けをしまくって資金を調達。クルマにはアルパイン製のデッキ(10万くらいだった)家のコンポはビクター製。デザインの気に入ったものを買いました。10万で買ったクルマに10万のデッキを付けて、友人には「そんな事をするより、その分いい車を買った方がよかったんじゃない?」
と言われましたが、そんな意見はまったくナンセンス。

カセットテープに変わる音楽媒体として我が家にやってきたMD。コンパクトで四角く美しいクリアーボディ。内部で輝く光ディスク。これはもう未来です。未来がやって来たのです! 美しすぎる! 

時はたち、現在では数年前にコンポを破棄してしまいMDを編集するすべを失い、車も所有してないので聞く場所も機器も無くしてしまいました。しかし心配は無用です。ご存知のように今は音楽をデータとして持ち歩くのがスタンダード。ミニディスクと同程度の大きさがあれば、膨大な量の楽曲を管理できる機器が安価で買えるのです。CDは商品としてのパッケージや、早くから普及していた土台をいかし今でも現役ですが、MDは今やその役割を完全に失ったと言っていいでしょう。

                 
                  こうすると現代アートみたいじゃないですか? やはりMDは美しい。

発掘したMDたちも、今 我が家では聞くことはかないません。当時を思い出すキーワードとして、my MDコレクションからいくつか興味を引いたタイトルを紹介してみます。再録には至らない.
でも、もう一度聞きたい佳曲、名曲たち。

アルバム編

hide TRIBUTE SPIRITS (1999年)

1998年5月に急逝した元X-JAPANギタリスト、hideのトリビュートアルバム。参加アーティストは布袋寅泰、清春、コーネリアス、LUNA SEAGLAYBUCK-TICKYOSHIKIなど、名だたる顔ぶれ。
原曲とはかけ離れたアレンジを加えた楽曲多数で「この曲はこうじゃねえ!だいたい歌ってるアーティスト、誰だよこいつ? 知らねえぞ!」と叫びたくなるトリビュートアルバムも多い中、このアルバムは各アーティストが原曲に忠実に演奏していることに加え、曲のイメージに奏者・歌い手が上手くハマっていたように思います。清春の『BeautyStupid』なんかドハマリ!


MARS Gackt (2000年)

まさかのダークホース。Gackt様のファーストアルバム。
PVでスーパーサイヤ人のような髪型をしたGacktが見られるスマッシュヒット曲『Vanilla』収録。凹んだ時、この曲を爆音でかけ、車で疾走していた頃があったのを思い出しました。Gackt様の勇ましい歌声に痺れます!


pure soul GLAY (1998年)

頂点に駆け上がり、ヒット曲を連発していた頃のGLAY4thアルバム。一番初めにMDに録音した記念すべきアルバムなのですが、あまり聞いた覚えがない…。ちなみに個人的GLAYナンバー1曲は『Yes Summerdays(1995)。カメリアダイヤモンドのCMに起用された曲です。当時カメリアダイヤモンドのCM曲はかっこいい曲ばかりだった記憶があります。

思ったよりも早く、アルバム編はネタ切れ。

シングル編

Fly SMAP1999年)

なにげにスマップの曲で一番好き。でもあまり人に共感されません。


ビューティフル SOPHIA 1999年)

1つ前にリリースされた『黒いブーツ~oh my friend~』もよかった。
ボーカル、松岡の歌い方にはクセがあってあまり受け付けなかったのですが、
この2曲は聞きやすかったです。『街』とかも懐かしい。『ビューティフル』は歌詞がいい。
「理想的なDaddyになるのさ。危ない薬も喧嘩もしたことないよ。………Rockは詳しいぜ! !


ギリギリchop B'z 1999年)

このタイトルセンス。さすがB'zはすげえな!と唸らせられた良曲。


微熱 川本真琴 (2000年)

天才、川本真琴6枚目のシングル。ドラマの主題歌になっていましたが、セールス的にはふるわなかった。でも冬に聞きたい超超名曲!。この前後から迷走をはじめ、次第に表舞台から遠ざかっていきましたが、好きなアーティストなので頑張って欲しい。カセットテープ時代の名曲で彼女のデビュー曲『愛の才能』(1996年)は岡村靖幸、作曲・編曲。天才同士の組み合わせ。通りでいい曲なわけだ。


WaitSee ~リスク~ 宇多田ヒカル (2000年)

曲自体はベストアルバムなどで聞けるのですが、このPVにおける
宇多田ヒカルの『この子綺麗になったな度』は半端ではなく、目茶苦茶ビックリした思い出。


GAME bird 2000年)

後にみうらじゅんの子供を妊娠、出産と、とんでもないことになってしまうbirdの名曲。そういえば、この頃やたらとdivaという言葉が使われだし、そこらかしこ歌姫だらけで、まあ、間違ってはないんだろうけど、その言葉の価値はガクンと落ちたな。と思っていたものです。


come again m-flo 2001年)

文句なしの名曲。どうやったらこんな曲が作れるのかさっぱり分かりません。その後LISAが脱退したのは残念でした。


〜Midnight Dejavu〜 色彩のブルース EGO-WRAPPIN'(2001年)
くちばしにチェリー EGO-WRAPPIN'(2002年)

これもベスト盤に収録されているのですが、とにかくカッコイイ!!


シングル曲は当時、その時期に流行っている曲や良さそうな曲を3ヶ月周期ぐらいでレンタルしてきて、まとめてMDに録音してたもので、何を収録しているかすぐ分かるようにMDの表面にお気に入り曲のタイトルを2つほど書きこむのが習慣でした。そのメモと記憶を頼りに書きだしています。しかしその他の、おそらく自分でもびっくりするような曲がこのMDたちには収録されているはず…その辺に真の面白みがあるのですが…。今『う~ん』と思い出したところ、

ミニモニ。ジャンケンぴょん ミニモニ。(2001年)
ナンダカンダ 藤井隆 (2000年)

なども録音した記憶が蘇ってきたことを告白します。そういえばこの頃は 松たか子もCD(もちろん歌の)を出していて……………………………………………………………………………………どんどん記憶が蘇ってきますが、もう完璧趣旨が変わってきてしまったので、その話題はまた次にしようと思います。

カセットテープほどのノスタルジーを感じるわけでもなく、今やなんだか微妙な存在となってしまったMD
でも、君はあの時間違いなく最先端で、僕の憧れだった。

2011年5月17日火曜日

真面目にふざけている。

今回は過去に僕が作ったイラストを紹介したいと思います!

このキャラクター達は通信販売のキャラクターとしてカエルをモチーフに考えました。なんでカエルかっていうと、『カエル』=『買える』。安易ですね。

左から 
・カワナ アカンナ
強気な性格で発言も行動も刺激的。でもホントは心優しい。

・キョウ カエルラ
歌を歌うのもつくるのも好き。とってもおしゃれでエキセントリックな女の子。

・カエルダ ローサ
3人の中では控えめでアイドル的ポジション。一番男受けする。

彼女達がきっと購買欲を刺激してくれるでしょう。
そんな3人を活躍させてくれる方募集! 気が向いたら連絡下さいね。

2011年5月11日水曜日

こうなったら最後まで付き合うよ SAW 7 ソウ ザ ファイナル

前にもブログで紹介したSAWシリーズ最終作! 宣伝にも『ついに完結』とのコピーが踊っていたので、今作で最後なのは間違いないでしょう! これで続きがあるような展開したら、いくらなんでも怒られるぞ。『さあ、今までのストーリー、思わせぶりな伏線。どう落とし前つけてくれるんだ。これで最後だ!かかってこい!』いざ観賞です。
(大体どういう映画か知りたい方はよければコチラを読んでやって下さい↓。)

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………おいおいおいおい。やってくれたな…。

『なんだコレ?』 ってのが正直な感想。いやいやいやこれは酷いぞ…。

このシリーズ通して、ジグソウなる人物の思想、信念、理想がストーリーを牽引してきたのですが、今作はまるっきりそれがなくて、命をかけておこなう『ゲーム』も特に意味合いのない、単なる殺戮ショーと化しています。

さらには前作『6』にあった思わせぶりな伏線を完全無視! なかったことに。なんでよ? 嘘でもそこやれよ! 前作までの直接的なストーリーは完結させていますが、伏線は拾いきれていないため、
SAW『6.5』『アナザー』『ビギンズ』とかいってまた出すつもりなんじゃないの? 本当に最後なのか?という思いが拭えません。どうにもこうにもコレでケリがついたな。ってふうにはスッキリできないファイナルでした。SAW1を見たのは2004年だったから、約7年かけてたどり着いた先がここだったとは…。

昔一目おいていた同級生に久しぶりに会ったら、『あれ?こいつこんな風になっちゃったんだ…』とちょっと残念なあの感覚。あれに似てますねコレ。

2011年4月9日土曜日

これぞ奇跡の出会い。立派になったな!

少し前の話です。仕事の関係でとあるゴルフ場さんの厨房に入ったのですが、そこでの段ボール箱を見つけました。



食材を梱包していた箱のようですが、見ての通りドラゴンが印刷されてますね。
実はこれ、僕が描いたイラストなんです。でも「よかったね」って話じゃなくて、俺はこんな箱に使われていること、全然知らないんですけど



これが僕が持っているオリジナル。一応透かしを入れてみましたよ!

このドラゴンはイラストレーターのブラシ機能を使って描いているので、まったく同じ絵を描くことはまず不可能。
素材販売サイトに登録していますが、このドラゴンが販売された実績は今のところなし。HP上に参考作品としてupしていたのでその辺かなと思うのですが、出所は僕自身もはっきり分かりません。

インターネット上にアップするということは、こういうことも十分あり得るのは知っていますが、まさか自分がこんな形で自分の作品(そんな大げさなものでもないけど)と巡り合うとは思ってもみませんでした。
こんなことってあるんだね! ずいぶん立派になっちゃって。 会えてよかった……のか?

2011年3月30日水曜日

アイアンマン2


まずはミッキー・ロークに謝らなければなりません。

物語序盤でミッキー・ロークがアイアンマンの敵役として登場するのですが、まさしくその名の通り、全身鉄の鎧で覆われたアイアンマンに対して、彼は上半身裸に大リーグ養成ギブスをつけたようないでたちで、仮面ライダーでいうライダーマン的なキャラクター。

「久々にメジャー作品でいい役もらったと思ったら、こりゃまたえらい噛ませ犬っぷり。ボコボコにされて、その後もっとすごい真の悪役が登場するわけやね。ふむふむ。」

と思ってたんですが、予想を裏切り、渋く最後までがんばってくれました。大変失礼しました。これからもがんばって下さい!

ストーリー自体はスカッと楽しいヒーロー映画。
アイアンマンのピカピカっぷりは相変わらず素晴らしいですが、だいぶ改良されたらしく着脱もずいぶん簡単になってました。個人的には前作の大がかりな着脱システムが好きだったなあ。

あとはラストについて。前作の最後の最後はアメコミを知ってる人には『ニヤリ』とさせるもので、今回もそれがあるのですが、オマケと言うにはちょっとやりすぎというか…知らない人はアイアンマンの続編へ続く伏線だと思うんじゃないでしょうか。まあいいんだけど。

2011年3月25日金曜日

トランスポーターとファイトクラブ



しか今年1月末から2月にかけて、日曜ロードショーで、トランスポーターシリーズ13を三週連続で放送していました。

主人公フランク(ジェイソン・ステイサム)は天才運び屋『トランスポーター』。愛車を操り、いかなる依頼もいったん契約したら必ずやりとげるプロ中のプロ。その腕前が噂を呼び、いつもやっかいな仕事、積荷を頼まれる。って話。
この映画、1回もちゃんと見たことがないです。TVで放映しているのをいつもながら見。
脚本・制作リュック・ベッソンでカーアクションとくれば、それは『TAXi』とどう違うのだ? てなもんで『1』公開時にはまったく興味が持てませんでした。『ようは格好つけたタクシーだろ?』なので、いつもながら見。

この第一印象はおおよそ当たっていると思うのですが、ビシッとスーツで決めたフランク(ステイサム)が愛車BMW(2からはアウディA8)を華麗なドライビングテクニックで操り、洗練された立ち振る舞いで悪党相手に見事な大立ち回り。そんなフランクのスタイルがとってもエレガントで超素敵! さすがモデル出身、スーツがよく似合う!


タクシーがコメディならトランスポーターはスタイリッシュな味付け。案外悪くなくて『意外とイケてる映画だな』と評価が上がりました。このブログでもジェイソン・ステイサム主演作品について書くことは3度目なので、僕は自分で思う以上に彼のことを好きなのかもしれませんね。

さてさて、エレガントなフランクは仕事に対して「契約厳守」「(依頼者の)名前は聞かない」「依頼品を開けない」という3つのルールを課し、厳守することをポリシーとし、事あるごとにそのルールを口にします。

映画では時折このような『俺ルール』を言い放つ人物が登場しますが、現実社会で自論を主張し続けることがいかに難しいかは、社会人である方なら誰でも身に染みているでしょう。
現実にこのような人がいたら、その人は指導者、経営者になってるか、周りから総スカンを喰らってるんじゃないですかね。
ホリエモンこと堀江貴文氏など分かりやすすぎる例えです。

だからこそ格好よく映る『俺ルール』ですが、今までで一番僕を痺れさせたのが、
『ファイトクラブ』のタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)の俺ルール。

この映画は1999年公開の映画。ちょいと説明。
不眠症に悩む主人公(エドワード・ノートン)がタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)と出会い、ふとしたきっかけから2人は殴りあう。素手での殴り合いに爽快感を見出す2人。次第に彼らの『殴り合い』に魅せられた同士達が集い、ついには殴り合いで腕っぷしを競う秘密クラブ『ファイトクラブ』を結成。主人公とタイラーはファイトクラブのカリスマだったが、クラブは徐々にタイラーを中心とした、テロ組織へと姿を変えていく…。

そんな偉大なカリスマ、タイラー・ダーデンが、クラブメンバーを地下の会場に集めて、クラブのルール説明をするのですが、

「ファイトクラブのルールその一! ファイトクラブのことは口外するな!」
「ファイトクラブのルールその二! ファイトクラブのことは絶対に口外するな!」

ハイ! ここ大事なので、2回言いましたよ~。秘密のクラブですからね~。ってことなんですけど、これがムチャクチャかっこいい! もうね、痺れます。字幕版もいいんですけど、吹き替え版の山寺 宏一さんの声でもムチャかっこいい!でも、このルール、その7くらいまであったような気がするのですが、それらはきれいさっぱり忘れました!

とにかくこのシーンは屈指の名シーンだと思っているわけです。もっとも、『確かにこのシーンはかっこいいよな』って人は、よっぽど僕と好みが近い人だけでしょう。でも仲間は多いと思うんです、出会ってないだけで。

ついでに、この映画の感想を書いておくと、劇場で見たときは『う~ん?』って感じでした。監督は、ちょっと前公開された『ソーシャル・ネットワーク』のデビット・フィンチャーなのですが、当時彼が監督した作品でファイトクラブの前に公開された『ゲーム』『セブン』は、どちらもラストにどんでん返しのある作品だったため、多少期待を裏切られたというか、なんだかラストが消化できなかったんですよね。でも、思い出してみると、『あれはおもしろい映画だったな』って思う作品です。名作なので是非見て下さい。23回繰り返して。


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2011年2月22日火曜日

アウトレイジ


前回は青少年の抗争でしたが、今回は大人の抗争。世界の北野武監督作品です。

北野作品の特徴として、『凶暴性』『情緒』『儚さ』などが上げられ、
(コメディー色が強い物もありますが。)今作もいかんなくその持ち味は発揮されています。

僕はどちらかというと、『Dolls』等の芸術性を押し出した作品よりも、彼お得意の『やくざ』を扱った作品を好んで観ます。自分でも不思議なんですが、アウトローへの憧れに近い感情は誰にでもあるのではないでしょうか。

例によって、ストーリーはただひたすらに破滅に向かって突き進みます。
似たような話の『BROTHER』では山本(武)率いる組がアメリカでのし上がり、そして破滅する様が描かれていますが、今作では主人公『大友(武)』が率いる大友組は、組織(大友組は山王会池元組傘下)のために忠実に命令をこなすも、彼らを利用し自らの利益を拡大しようとする組織上層部の目論見により、図らずも破滅の道を突き進むことになります。

その過程が、ただただ淡々と描かれます。

禁欲的といっていいぐらい要素がそぎ落とされていて、音楽でさえほとんど挿入されません。たま~に音楽が入るのですが、それがまた往年のゲーム機 セガのメガドライブの音源で作ったかのような、80年代を想像させる音質で得体のしれない恐ろしさを上手い具合に出してます。

北野映画の凶暴さって『いきなり』なんですよね。今までニコニコ会話してたと思ったら、突然キレて殴りかかる。『こいつ、なにするか分からんぞ』的な怖さ。残酷なシーンも多いのですが、そこに過剰な演出を入れたりせず特別扱いしない。淡々と進めることによって、そういう暴力は普通に行われていることだ。と感じさせる。それが余計に怖い。

主人公の大友はバリバリの武闘派で凶暴な男です。でも根っからの悪人ではなく、部下思いでもあり、昔ながらの任侠やくざで、結局は他に喰われる役であることも影響しているのかもしれませんが、武自身の殺気は依然より落ちているような気がしました。やっぱり年とって丸くなってきちゃったのでしょうか? 

おっさんたちが『バカヤローコノヤロー』言って争う中、唯一花があるのが椎名桔平演じる水野。大友を慕う武闘派幹部役でかっこよかったです。加瀬亮も役割的にはおいしいはずなのですが、ちょっとパンチが弱かったですね。

登場人物たちが、あまりに『バカヤローコノヤロー』を連呼するので、『なんだよ、もうちょっと他に脅し文句があるんじゃないの?』と、途中笑ってしまうようなこともありましたが、見終わった後には、寂しさ、虚無感に包まれます。

これこそホントのキタノブルーなんじゃない?

すべての事柄に意味などない。ただ過ぎ去るだけ。

ニヒリズムが溢れまくっていますので、明日への希望が見えない方や、これからがんばろうと決意を新たにしている方にはお勧めしません。
今やそこらかしこで使われすぎて、安くなってしまった『SAMURAI』に憤る、散り際こそ肝心。と滅びの美学を追う真の侍スピリッツをお持ちの方や、たまには破滅的な気分になりたいじゃん。と心にゆとりのある人にお勧めです。
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2011年2月13日日曜日

なぜか今 疾風伝説 特攻の拓

『疾風伝説 特攻の拓』は1991年から1997年まで、『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載された漫画です。(ウィキペディア調べ)

疾風伝説 特攻の拓と書いて『かぜでんせつ ぶっこみのたく』と読ませます。

会社の後輩が、この漫画について書いてくれ。というのです。なんでもこの作品のスピンオフ作品が2011年に連載スタート予定であり、さらに先日放送されたアメトークの企画プレゼンにてコンビ芸人、ハライチが『特攻の拓』芸人を提案したとかで、今またこの漫画が熱い!とファンである彼は熱くなっているのです。 なので、連載当時の記憶を辿りこの漫画の魅力を伝えたいと思います。

この漫画はヤンキー抗争もの。

主人公、普通の高校生『拓』がヤンキーたちの諍いに巻き込まれながらも成長していくお話。
この漫画の見所は、たくさんの族とそれを形成している個性的なキャラクターの争いです。
いったいどれだけ出てくるんだよ?ってくらい数多く登場する族(チーム)。
各族たちは恐ろしいほど仲が悪く、見つけたら『全殺し』、出会ったら『鏖(みなごろし)』という一触即発、物騒極まりない関係で、至るところで抗争が勃発しまくります。このバイオレンスシティでは『ビビッたら負け』いつでもつっぱり根性見せて喧嘩上等!なのです。

さらに特筆すべきはチームを率いる各総長達。
彼らはさすがチームの頭だけあって喧嘩が無茶苦茶に強い! ベラボーに強い! もはや怪物です! ドラクエでいうと彼らはレベル99にまで達した最高クラスの強さ。もちろん副総長とかも十分に強いのですが、総じて彼らはレベル40ぐらいで、それ以下の雑魚クラスには余裕で勝てますが、総長クラスと対峙したらボッコボコにされます。

この漫画には明確なヒエラルキーが存在し
・総長
・副総長
・ちょっと強い奴
・普通の奴
・主人公 拓
となります。総長、副総長クラスにはそれ以下がどんなに群れてかかってもかなわない、階級が違えば、ワンパン(パンチ一発)で沈められることが大抵です。

じゃあ、頂点にいる総長同士が戦ったら…そこが一番胸躍る部分なのですが、彼らは同じレベル99。戦っても決着はいつもうやむやに。アホみたいに強いやつらがばんばん出てくるのに、彼らの力は拮抗(一部例外あり)していて、絶対に決着しないというのがこの漫画の特徴です。主人公、拓 と親しい『爆音小僧』の頭『マー坊君』ももちろんこのランク。少年漫画では強い敵に打ち勝って成長するというセオリーがありますが、この作品では一切当てはまりません。彼らの『強さ』というステータスはこれ以上成長しないのです!もうレベル99だからね。最初から最後までみんな引き分け。 

逆に言えば、連載初期に登場したキャラが後半より登場するキャラクターの強さ表現のため、噛ませ犬化されることがない(ランク=総長だけは)ため、安心してお気に入りのキャラを見守る事ができますよ。

描かれるのは 主人公 拓を中心に築かれる人間関係と、拓の精神的成長のみです。もっとも、総長レベルとは比べるべくもありませんが、いじめられっ子だった拓ちゃんが多少喧嘩慣れしてちょっぴり強くなる姿は描かれています。

約7年に渡って連載されたにも関わらず、打ち切りのような形で終了してしまったため(原作者と作画者の不仲が原因と言われています。)イマイチ何がしたかったのかよくわからなかった漫画です。前述の通り、単に強さ比べの内容でもないし。決していい終わり方ではなかったと今でも思いますが、

ありあまる青春のエネルギーをぶつける先を求め、争い、あるいは二輪車でのスピードを追求し、刹那の輝きを放つティーンエイジャー達が明確な目標や終着点などを考えてもいるはずもない…。と超好意的な解釈をすれば、こんな終わり方もありといえばありなのか。

イマイチ魅力を伝えられたか微妙なとこですが、僕は結構好きな漫画でしたよ。

暴走する若者の輝きとモンスター達の圧巻バトル! さらには原作者のこだわり、バイクとエフェクターの凝りすぎなマニアック設定、専門用語の連発! 迷セリフも連発!

単行本、全27巻! 今こそ大人買いして一読を! そして感想を教えて欲しいもんです。