1999年公開のアメリカ映画。以前コメント欄で香織さんがお勧めしてくれた作品で、フィーストコンビ(?)マット・デイモンとベン・アフレックの仲良し2人が主役をはった作品です。
『ドグマ』というタイトルからして、メル・ギブソンの『パッション』のような重苦しいパッケージを想像していたので、TUTAYAで見つけた時は、あまりのことに拍子抜けしました。しかも置いてある棚のジャンルは『コメディ』。はっきりいって苦手なジャンル…。
しかし…ジャケ絵と「ブチ切れた天使」のコピーには見覚えがありまくりで、恐らく10年前の最新作だった頃にも、俺はこの作品を敬遠したんだな、好みも変わらないなあ…と
感慨に耽ってしまいました。こうして10年を経て再び巡り合ったのも何かの縁。今回は腹をくくって鑑賞です。
大筋は、
かつて神の人類を罰するという意思に背いて人をかばった2人の天使、
ロキ(マット・デイモン)とバートルビー(ベン・アフレック)。2人は神の怒りを買って人間界に追放されてしまう。長く人間界で過ごしていた2人に、不意に天界に戻るチャンスが訪れるが…。
キリスト教をバカにしている…というか茶化しているような内容なので、ブラックなノリ。この『毒』をどう考えるかですが、大半の日本人はそんなにこだわりなく観れるでしょ。天界を追放されたとはいえ、神の教えに背く人間を「炎の剣」は使えなくとも、銃でバッサバッサ裁く2人の天使はおかしくも痛快。
この映画は、なんだか不思議な展開をみせます。ジャケットにいかにも主役って感じで出ているロキとバートルビーのコンビ。物語も初めは2人を軸に展開しますが、話が進むにつれ、2人の立場は主役から敵役にシフトしていき、「あらら…そうなんだ…」って感じで可哀想な扱いになってしまいます。そういう意味では、展開が読みづらい作品でフィーストとも通じるものがありますね。あと、なぜかチープさが漂うのが同じです。
マット・デイモンとベン・アフレックの2人がやっぱ若いな~。映画の本筋とは全然関係のないところで、懐かしさを感じてしまいました。おバカ映画なので、ノリで楽しめる人と、まじめなキリスト教徒じゃない人にお勧めしておきます。
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