2011年3月30日水曜日

アイアンマン2


まずはミッキー・ロークに謝らなければなりません。

物語序盤でミッキー・ロークがアイアンマンの敵役として登場するのですが、まさしくその名の通り、全身鉄の鎧で覆われたアイアンマンに対して、彼は上半身裸に大リーグ養成ギブスをつけたようないでたちで、仮面ライダーでいうライダーマン的なキャラクター。

「久々にメジャー作品でいい役もらったと思ったら、こりゃまたえらい噛ませ犬っぷり。ボコボコにされて、その後もっとすごい真の悪役が登場するわけやね。ふむふむ。」

と思ってたんですが、予想を裏切り、渋く最後までがんばってくれました。大変失礼しました。これからもがんばって下さい!

ストーリー自体はスカッと楽しいヒーロー映画。
アイアンマンのピカピカっぷりは相変わらず素晴らしいですが、だいぶ改良されたらしく着脱もずいぶん簡単になってました。個人的には前作の大がかりな着脱システムが好きだったなあ。

あとはラストについて。前作の最後の最後はアメコミを知ってる人には『ニヤリ』とさせるもので、今回もそれがあるのですが、オマケと言うにはちょっとやりすぎというか…知らない人はアイアンマンの続編へ続く伏線だと思うんじゃないでしょうか。まあいいんだけど。

2011年3月25日金曜日

トランスポーターとファイトクラブ



しか今年1月末から2月にかけて、日曜ロードショーで、トランスポーターシリーズ13を三週連続で放送していました。

主人公フランク(ジェイソン・ステイサム)は天才運び屋『トランスポーター』。愛車を操り、いかなる依頼もいったん契約したら必ずやりとげるプロ中のプロ。その腕前が噂を呼び、いつもやっかいな仕事、積荷を頼まれる。って話。
この映画、1回もちゃんと見たことがないです。TVで放映しているのをいつもながら見。
脚本・制作リュック・ベッソンでカーアクションとくれば、それは『TAXi』とどう違うのだ? てなもんで『1』公開時にはまったく興味が持てませんでした。『ようは格好つけたタクシーだろ?』なので、いつもながら見。

この第一印象はおおよそ当たっていると思うのですが、ビシッとスーツで決めたフランク(ステイサム)が愛車BMW(2からはアウディA8)を華麗なドライビングテクニックで操り、洗練された立ち振る舞いで悪党相手に見事な大立ち回り。そんなフランクのスタイルがとってもエレガントで超素敵! さすがモデル出身、スーツがよく似合う!


タクシーがコメディならトランスポーターはスタイリッシュな味付け。案外悪くなくて『意外とイケてる映画だな』と評価が上がりました。このブログでもジェイソン・ステイサム主演作品について書くことは3度目なので、僕は自分で思う以上に彼のことを好きなのかもしれませんね。

さてさて、エレガントなフランクは仕事に対して「契約厳守」「(依頼者の)名前は聞かない」「依頼品を開けない」という3つのルールを課し、厳守することをポリシーとし、事あるごとにそのルールを口にします。

映画では時折このような『俺ルール』を言い放つ人物が登場しますが、現実社会で自論を主張し続けることがいかに難しいかは、社会人である方なら誰でも身に染みているでしょう。
現実にこのような人がいたら、その人は指導者、経営者になってるか、周りから総スカンを喰らってるんじゃないですかね。
ホリエモンこと堀江貴文氏など分かりやすすぎる例えです。

だからこそ格好よく映る『俺ルール』ですが、今までで一番僕を痺れさせたのが、
『ファイトクラブ』のタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)の俺ルール。

この映画は1999年公開の映画。ちょいと説明。
不眠症に悩む主人公(エドワード・ノートン)がタイラー・ダーデン(ブラッド・ピット)と出会い、ふとしたきっかけから2人は殴りあう。素手での殴り合いに爽快感を見出す2人。次第に彼らの『殴り合い』に魅せられた同士達が集い、ついには殴り合いで腕っぷしを競う秘密クラブ『ファイトクラブ』を結成。主人公とタイラーはファイトクラブのカリスマだったが、クラブは徐々にタイラーを中心とした、テロ組織へと姿を変えていく…。

そんな偉大なカリスマ、タイラー・ダーデンが、クラブメンバーを地下の会場に集めて、クラブのルール説明をするのですが、

「ファイトクラブのルールその一! ファイトクラブのことは口外するな!」
「ファイトクラブのルールその二! ファイトクラブのことは絶対に口外するな!」

ハイ! ここ大事なので、2回言いましたよ~。秘密のクラブですからね~。ってことなんですけど、これがムチャクチャかっこいい! もうね、痺れます。字幕版もいいんですけど、吹き替え版の山寺 宏一さんの声でもムチャかっこいい!でも、このルール、その7くらいまであったような気がするのですが、それらはきれいさっぱり忘れました!

とにかくこのシーンは屈指の名シーンだと思っているわけです。もっとも、『確かにこのシーンはかっこいいよな』って人は、よっぽど僕と好みが近い人だけでしょう。でも仲間は多いと思うんです、出会ってないだけで。

ついでに、この映画の感想を書いておくと、劇場で見たときは『う~ん?』って感じでした。監督は、ちょっと前公開された『ソーシャル・ネットワーク』のデビット・フィンチャーなのですが、当時彼が監督した作品でファイトクラブの前に公開された『ゲーム』『セブン』は、どちらもラストにどんでん返しのある作品だったため、多少期待を裏切られたというか、なんだかラストが消化できなかったんですよね。でも、思い出してみると、『あれはおもしろい映画だったな』って思う作品です。名作なので是非見て下さい。23回繰り返して。


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