ペンタブレットではじめて描いた作品です!→
今までのより線が滑らかになった気がします!
しかし画質が…。最初の解像度を誤った…
さて、ペンタブレットを購入したのはいいんですが、
その使い勝手を大きく左右するのはソフトじゃないでしょうか?
実際にキャンバスや紙に『描く』時は画材によって様々の書き味がありますが、
意外にもデジタル機器であるパソコンのペイントソフトにも描き味の違いがあります。
仕事柄、フォトショップやイラストレーターの扱いには多少慣れがありますが、
パワー不足に悩むうちのパソコンではフォトショップは高性能すぎてとにかく重いので、
ソフトの性能うんぬんの前に快適に作業ができません!
そんな訳で、必要最低限の機能があればいいので、軽くて動作が良いペイントソフトはないものかとフリーソフトや有料ソフトのお試し版をいくつか試してみたので、その感想を書いておきます。
僕が最低望む機能として、『アンドゥ・リドゥ、縮小・拡大がショートカットで行えること』。できればそれをbambooのファンクションキー設定でも認識して欲しい。『ショートカットキーの設定変更が可能』『レイヤー機能』がある。
とここまでだったのですが、凝った絵を描く場合など、綺麗な曲線を描くにはやはりべジュ曲線が扱えることも重要だと思いました。 鉛筆で紙に描くならまだしも、PC上にフリーハンドで美しい曲線を描くことは僕には至難の技です。
そんな前提もありつつの比較です。まずは無償(フリー)ソフトから
・pict bera second edition
筆圧検知なし。ペンタブに対応してないのか、ペンの消しゴム機能も作動せず。
ベジュ曲線も使えません。 でも他に必要な機能は揃っています。書き味も良好。動作も軽い。
フリーハンドで、がしがし描ける人にはいいと思います。
・pixia5
ベジュ曲線も引けるし、すべての条件を満たしています。が、使い勝手が独特です。慣れるまでが大変かも。僕の設定が悪かったのか、アンドゥ・リドゥの際キャンバス上にブロックパターンのような模様が表れ、上手く動いていないように感じられます。
キャンバス上に描いた絵で15パズルが出来たり、なぜか全然関係ないブロック崩しがフィルタに入ってたりと、いい意味で独創的なソフトですね。
・smoothdraw3
今 まではブログ用イラストはこれでポチポチ描いてました。機能も分かりやすくシンプルで、使いやすいです。書き味もすこぶる良好で、個人的にはかなり好きな のですが、ショートカットキーの設定変更が出来ないのと、なぜかペンタブのファンクションキーに設定したショートカットコマンドを認識しません。筆圧はちゃんと検知するのですが…。残念です。
・gimp2.6
フリーソフトの雄、ギンプ。初めて使いましたが、驚く べき高性能! これがフリーソフトだとはビックリです。フォトショップも真っ青ですね。ペイント面で言えば、ブラシの設定などが細かに行え、わかりやすい インターフェースで使い心地も良好、おもしろいフィルタも入ってます。画像編集もかなりこなせるようなので、ソフトの容量は他と比べるとそれなりにあります。レイヤーを多数使うような作業をしたときに、動きがどうなるかが少し気になりますね。あと気づいた点では、ペンタブの筆圧検知がフォトショップと比べるとやや大雑把な段階分けのようです。気のせいかな?
有料ソフト
・painter4 essentials
bamboo についてきたソフト。ペイントソフトとしてよく聞く名前です。ペイントに特化しているので、無駄な機能もなく使いやすいです。ペンタブの対応もバッチリ! (そりゃそうでしょうが)。特にブラシ設定による筆跡の違いが一目瞭然で表示されるのは嬉しい。ただ、なぜか処理が重く、サクサク快適って訳ではないのが 問題です。あとベジュ曲線は描けません。
・sai(お試し版)
こちらもペイントに特化したソフト。ペンタブを使うことをかなり意識して作られていると思います。動きも速く、必要な機能もコンパクトにまとめられていて、使い勝手がいいです。ベジュ曲線も描けるし。
特 徴として、ペン入れモードがあります。これは下書きのレイヤー(読み込んだ画像データも可)の線に、ある程度線が自動スナップする機能で、下書きから主線 を書き起こす際に重宝しそう。この機能はペンタブと相性がいいんじゃないでしょうか。ベジュ曲線で綺麗な線も引けるし、手書き感を出したい時にも対応でき るいいソフトです。欲しい。
・photoshop CS2
現在はCS4が最新ですが、僕が使っているのはCS2 なので。(bambooについてきたphotoshopElementsは割愛します。)ここまで色々試して思いますが、やはりフォトショップはビット マップデータを加工する上で、この中では最強だと思います。さすがお値段が高いだけある。前述のソフトに出来て、こいつに出来ないことはSAIのペン要れ 機能ぐらいのものです。あとは各ソフトに特徴があるフィルタですが、フォトショップが一番加工パターンは多い。ここは好みによりますが。
bambooペンのサイドスイッチでブラシ設定のパレットを呼び出せるので、ペン先設定を細かに変更できるのが便利。
・illustrator CS2
番外。前述のものはすべてビットマップデータを扱いますが、これはベクトルデータを扱うので、比べるのは間違いかもしれませんが…。ただ名前の通り、イラストを描くにはかなり優れていると実感します。当然ベジュ曲線もスイスイ引けるし。
塗りなどオブジェクトの扱いを理解していないと処理しにくい所もありますが、このソフトでイラストを描くことに慣れさえすれば、使い勝手は一番優秀でしょう。
ベクトルデータなら画質の劣化もなく、後からでも編集し放題。グラデーションメッシュなど、僕も使い方がイマイチよく分かっていませんが、(というか処理落ちするので使ってない。)時間はかかりますが相当便利だと思います。
た だ、手書き感を出すのは難しく、これだけだと良くも悪くも『イラストレーターで描いた絵』になります。ライブトレース機能を使ってアウトラインを手書き風 にすることもできますが、塗りがどうしてもペッタリした感じになり、そこはグラデーション機能を使えばいいのですが、このソフトにかなり精通しないとしん どいでしょう。微妙なニュアンスを表現したり、紙に絵の具で描くような感覚で描きたいならビットマップソフトの方がいいと思います。
ある程度下地をイラストレーターで作って、陰影・ブラシによるニュアンス出しの仕上げ加工をフォトショップで行うのが黄金パターンではないでしょうか。
まとめ
最終的には…。正直な感想として、アドビのイラレとフォトショップのソフトを持っていて、それがスイスイ動くマシンパワーがあれば、それが一番良い。という身も蓋もないことになりました。
ただこの2つは多機能なため、使いこなすにはそれなりの勉強が必要でしょう。出来ることは多いですが、価格も結構しますし…。目的に対して、果たしてどこまでの機能が必要かを考えてみると、別にその2つじゃなくても全然いい訳です。
当初の目的であった『軽くて、動きが速くて、必要最低限の機能がある』だと
手書き感あるイラストを描くには
『gimp』、『sai』、が良かったです。gimpは無償ソフトで多機能。書き心地もよい。
saiは有償ソフトですが、使い勝手がかなり良く、ペンタブを使うのに向いています。ペン入れモードもあるし、書き味はかなり好みです。お値段もお手頃。今回の画像もsaiを使ってます。
冒頭で書きましたが、基本的にはアドビのイラレとフォトショップの扱いに慣れてるので、それに準拠した操作感のあるものが使いやすかったです。
また、いずれのソフトでも素晴らしい作品を作っておられる方がたくさんいたので、要は使いようと慣れなんだと思います。イラレとフォトショップ以外はさわり程度しか扱ってないので、そこはご容赦を。
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