2017年イギリス映画
今、僕は40歳ですが、前作トレインスポッティング公開時の1996年は20歳でした。
僕ら世代の、最もヒットして、かつオシャレな映画といえば、このトレインスポッティングではないでしょうか。
あれから20年、ハリウッドスターとして地位を築いたユアン・マクレガーをはじめ、当時のオリジナル・キャストが再び集結。監督はもちろんダニー・ボイルで、あのジャンキーたちがそのまま歳をとった20年後のお話。
相変わらずろくでもない4人なのですが、ジャンキーだったとはいえ、20年前(設定ではユアン・マクレガー演じる主人公レントンは前作時は25歳。今作では46歳になっています)まだまだ若かった彼ら。ろくでもない、退廃的な日々を送ってはいても、それは若さゆえ、どこかまだまだ未来が感じられるところがあったのですが、今作ではもう46歳。体調が悪くなったり、思うように身体が動かなくなったり、加齢による身体的変化が容赦なく訪れ、そして上手くいかない人生への閉塞感に右往左往するろくでなしたち。僕も歳が近いだけに、他人事ではないところがあり、気持ちはよく分かります(T_T)
所々で前作の若かった頃の面影が出たり、シーンがオーバーラップしたりして、自分の学生時代を思い出したりして、懐かしいやら切ないやら…。
前作のラストで主人公レントンは仲間達を出し抜いて裏切るのですが、今作で昔の街に戻り、当時の仲間はなんだかんだでレントンを許してしまう。それは各々が上手くいかない現状から逃れ、良かった頃の過去にすがっているようでもあります。
選んだ未来が、望んだ結果をもたらしてくれるとは限らない。でも、まあ、それなりにやっていかないとな。
相変わらずダニー・ボイル監督は映像も音楽もクールです。