『24』をまったく見てないのですが、
「どうせ24の人気に乗っかって主演にしたんだろ」
的なひねた見方をしてたので、まったく見る気はなかったのですが、パッケージに、
ラストの予想的中率0%!
とあったので借りました。これはつまり、
『どんでん返し、意外な大オチがありますよ』
と言っているのです。
普通、これは言っちゃいけないことだと思います。知らないからこそ驚く訳で、
『ふむふむ…意外なラストが待ってるんだな』と思いながら見たら、驚きも何もないでしょう?
もし『シックス・センス』の広告やらパッケージにこんな文言が書いてあったら、あんなにヒットしなかったと思いますよ。
だから、パッケージにまでそれを大きく記載するって事は、『意外度』においては相当自信があるってことで、「よしよし、どれくらいビックリさせてくれるんだ?かかってこい!」
粗筋を書きますと、
刑事のベン(キーファー・サザーランド)は誤射により停職中で、誤射の罪の意識で精神的にも不安定になっていたが、復職に向け、警備会社に勤務を始める。 その仕事場は、かつて大火災で多数の死傷者を出し、そのまま廃墟として放置されている巨大ショッピングセンター。ベンはそこで奇妙な現象を目にするように なる。その ことを回りの人間に相談するも、ベンの精神状態がよくないこともあり、信じてもらえない。ベンは仕事場以外でも奇怪な体験をするようになり、ついには彼の 周囲の人達にも怪奇現象は広がっていく。怪奇現象から逃れられないことを悟ったベンは、なんとか原因を調べ、解決しようとするが…。
と、まあ良くも悪くも普通のホラー映画の粗筋ですね。最初は主人公にしか怪奇現象は起こらないので、一人で悩んだりするのも定番です。翻弄されるベンをキーファー・サザーランドも好演してます。
が、しかし! 後半、家族にも怪奇現象が広がってくると、ベンはジャック・バウアー並の強引さを発揮!(見てないけど)『24』を見てないにも関わらず、ジャック・バウアーのイメージが強すぎて、行動までそれっぽくなってくるともうダメ。もうベンじゃなくて、ジャックです。『家族を守るためには、なりふり構っちゃいられねぇ』のは分かるんですが…
最終的に、悪霊とガチンコのどつきあいをして、かなりの力技で事態を収拾。さすがジャック!
で、問題のラストですが、この手の作品にはありがちと言えばありがちかな。ちょっと弱かった!
以前見た『ノーカントリー』のラストの方が全然ビックリしました。
パッケージにわざわざ書いて、自らハードルを上げるほどのこともない感じですが、僕みたいに興味を持ってしまう人がいることを考えると、成功と言えなくもないですね。