2010年1月28日木曜日

ミラーズ

『24』のジャック・バウアー役で一躍有名になったキーファー・サザーランド主演、2008年のホラー映画です。

『24』をまったく見てないのですが、
「どうせ24の人気に乗っかって主演にしたんだろ」
的なひねた見方をしてたので、まったく見る気はなかったのですが、パッケージに、

ラストの予想的中率0%!

とあったので借りました。これはつまり、
『どんでん返し、意外な大オチがありますよ』
と言っているのです。
普通、これは言っちゃいけないことだと思います。知らないからこそ驚く訳で、
『ふむふむ…意外なラストが待ってるんだな』と思いながら見たら、驚きも何もないでしょう?
もし『シックス・センス』の広告やらパッケージにこんな文言が書いてあったら、あんなにヒットしなかったと思いますよ。

だから、パッケージにまでそれを大きく記載するって事は、『意外度』においては相当自信があるってことで、「よしよし、どれくらいビックリさせてくれるんだ?かかってこい!」

粗筋を書きますと、

刑事のベン(キーファー・サザーランド)は誤射により停職中で、誤射の罪の意識で精神的にも不安定になっていたが、復職に向け、警備会社に勤務を始める。 その仕事場は、かつて大火災で多数の死傷者を出し、そのまま廃墟として放置されている巨大ショッピングセンター。ベンはそこで奇妙な現象を目にするように なる。その ことを回りの人間に相談するも、ベンの精神状態がよくないこともあり、信じてもらえない。ベンは仕事場以外でも奇怪な体験をするようになり、ついには彼の 周囲の人達にも怪奇現象は広がっていく。怪奇現象から逃れられないことを悟ったベンは、なんとか原因を調べ、解決しようとするが…。

と、まあ良くも悪くも普通のホラー映画の粗筋ですね。最初は主人公にしか怪奇現象は起こらないので、一人で悩んだりするのも定番です。翻弄されるベンをキーファー・サザーランドも好演してます。

が、しかし! 後半、家族にも怪奇現象が広がってくると、ベンはジャック・バウアー並の強引さを発揮!(見てないけど)『24』を見てないにも関わらず、ジャック・バウアーのイメージが強すぎて、行動までそれっぽくなってくるともうダメ。もうベンじゃなくて、ジャックです。『家族を守るためには、なりふり構っちゃいられねぇ』のは分かるんですが…

最終的に、悪霊とガチンコのどつきあいをして、かなりの力技で事態を収拾。さすがジャック!
なんなのでしょうか? 前半のじわじわとした日本ホラー的なところから、ちょっと油断しただけで、あっという間にジャックの一人舞台になってしまったような…。

で、問題のラストですが、この手の作品にはありがちと言えばありがちかな。ちょっと弱かった!
以前見た『ノーカントリー』のラストの方が全然ビックリしました。

パッケージにわざわざ書いて、自らハードルを上げるほどのこともない感じですが、僕みたいに興味を持ってしまう人がいることを考えると、成功と言えなくもないですね。

2010年1月13日水曜日

ワンピース STRONG WORLD

まず、最初にはっきり断っておきますが、この映画見てないです。
すいません。

でもワンピースっておもしろいですよね。
「そんなこと言われんでも分かっとる!」
という声が聞こえてきそうな、老若男女と幅広い層から人気を集めている漫画『ワンピース』ですが、僕も好きです。立ち読みでいつも読んでます。面白いし、夢があります。
(知らない人のために書いておきますと、ワンピースとは週刊少年ジャンプで連載されている漫画で、海賊王を目指す主人公ルフィと、その仲間達の冒険を描いた冒険活劇です。)

そんなワンピースの劇場版アニメも、現在公開中の『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』で10作目ということで、今作は原作者自らが脚本を書き下ろしたりと、かなりの話題を集め、破竹の興行成績らしいですね。

僕は漫画を読むだけで、TVアニメを見たり、劇場版をレンタルしたりしないのですが、今回の劇場版に関しては、僕がひいきにしているバンド『Mr.Children』の『fanfare』が主題歌という点において注目しております。この歌、ちゃんと原作をイメージして作られたもので、歌詞とかもそれっぽい。

以前同じように、これまた僕がひいきにしているバンド『BUMP OF CHICKEN』が過去の劇場版ワンピースの主題歌を歌っておりました。(ちなみにこちらは『Sailing, day』って曲名)やはり原作をイメージして作られた曲で、前向きな歌詞、アップテンポな曲調となっており、PVにも主人公ルフィが登場してました。
『Mr.Children』と『BUMP OF CHICKEN』の2曲、同じ原作をモチーフに作られているので、なんとなく似てます。
なるほど、アーティストにも幅広く支持されている漫画なのです。

と、ここで、昔、Mr.Childrenのボーカル桜井和寿さんが、テレビでなにかの折に「カラオケで歌うのはBUMP OF CHICKENさんとか、スガシカオさんとか…」としゃべっていたのを思い出します。(結構前の話しなので今は違うのかも知れませんが…。この3組の共通性に関しては、今回は省きます。)

こうなると、いつかスガシカオさんにも劇場版ワンピースの主題歌を歌ってもらいたいものです。でも、なんだか似合わないよね…。元気一杯なスガシカオってねえ…。どんな曲作るのか想像できないよ…。 だからこそ、やってもらいたい!

2010年1月5日火曜日

明けまして、ダイハード4.0

2010年がやって参りました。たまには時事ネタ(?)を…。ってことで、昨日(1月3日)テレビで放送してた『ダイハード4.0』いってみましょう。

ランボーとかロッキーとか、過去にヒットしたシリーズが時を経て、続編登場ってのが多いですが、僕としては「おお!?あの作品の続編が見れるの!?」と言うよりは「え?なんで? 今さらもうやめてくれよ!」と思ってしまう事が多い。思い出は綺麗(?)なままでってね…。

そんな訳でこのダイハード4.0も決して劇場に足を運ぶ気にならなかったし、レンタルする気にもならないのでテレビでやってくれるのはありがたい、テレビで見るのが丁度いい。そんな立ち位置の映画です!

なんだかだいぶ腐してしまいましたが、総評すればおもしろかったです。お正月に家族で見るには丁度いい感じの映画だったんじゃないでしょうか。お色気シーンも全然ないし。

ストーリーとしてはガチガチのハリウッド映画で、主人公のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)はどうやったって死なないのは分かりきっているので安心です。アクションとかの見せ方は「へ~凄いなあ」と思わせるものもあり、ど派手で中々見ごたえがあります。お金かかってますよコレは!

しかも、今作のマクレーン刑事は尋常じゃない凄さです。だいぶスティーブン・セガールに近づきましたよコレは! 車でヘリを叩き落とすは、戦闘機に飛び乗ったりと、一応ボロボロにはなりますが、大体無敵です! もうどんな頭脳犯だろうと、プロの殺し屋集団だろうと「今からお前の所に行ってボコボコにしてやる。待ってろよ」です!
ブルース・ウィリスの吹き替えを、いつもしている声優さんの声もいい味だしてる(調べたところ野沢那智さんという声優さんみたいです)。いちいちオタオタしたりしない、余裕ぶちかましのマクレーンの雰囲気をいい感じに出してます。僕の中では、ジャッキー・チェンの吹き替えの人と同じくらいのレベルで、もうブルース・ウィリスはこの声でいいやん。と思っております。

でも、この作品、タイトルも『4』ではなく、『4.0』となんだか今っぽく、映像もとても綺麗でかっこいいんです。当たり前だけど、やはり今の映画なんですよね。

前作『3』はもう十年以上前の作品だから、それは撮影・編集技術の進歩で、言ってもしょうがないんでしょうが、僕の中の『ダイハード』、『ジョン・マクレーン』って野暮ったくて、冴えない感じで、事件に巻き込まれて「なんで俺がこんな目に…」とぼやきつつも、ドタバタがんばるっていうのが、作品全体のイメージで、フィルムつ~か映像からもその味がありました。
それが今作では映像もクリアでかっこよく、マクレーンは余裕で無敵。

冴えない名残として、前作まではなんとか関係を修復しようとしていた妻と完全に離婚してしまってたり、子供達にも表面上は嫌われちゃったりしてます。今作で相棒的役割のファレルから「あんたはヒーローだよ!凄いよ!」と言われ、「だが、家に帰れば一人きりで飯を食べる。そんなヒーローになりたいか?」と哀愁を感じさせますが、やっぱり頼れるオヤジなのです。この『頼れるオヤジっぷり』が今作のマクレーンのテーマなのかも知れませんが、『かっこよくなっちゃって…』と、なんだか一抹の寂しさも感じました。