2010年12月30日木曜日

インセプション

レオナルド・ディカプリオと渡辺謙が競演した、クリストファー・ノーラン監督の話題作。
確か今年の7月末に劇場で見ました。ちょうどついこないだレンタルも開始されたので、2010年も終わりに近づいて来た今、忘れないうちに書いておきます。

クリストファー・ノーラン監督の作品は『メメント』『バットマンビギンズ』『ダークナイト』を観ました。メメントの頃から『完璧に組み上げられている。』というイメージがあり、作品を追うごとにその傾向が強まって、『バットマンビギンズ』『ダークナイト』というアメコミヒーロー作品でも、重厚で、芸術作品のような風格さえ漂わせる作品に仕上げていました。『インセプション』はその極みとでもいいましょうか、『熟成された芳醇なワイン』のような作品でした。(ワイン飲みませんが…)

あらすじ

コブ(レオナルド・ディカプリオ)率いる少数グループは人の夢(潜在意識)に入り込み、アイデア、情報を盗み出す特殊な企業スパイ。ある日、仕事で知り合った大企業のトップ、サイトー(渡辺謙)にライバル会社の社長の息子に、ある『アイデア』を‘植え付ける(インセプション)’仕事を依頼される。他人の潜在意識の奥深くまで入り込みアイデアを植え付ける。それはかなりの危険と困難を伴う仕事だった…。

この映画では『他人の夢に入れる』『1人の夢の世界を、複数人で共有できる』『夢の中でも自らの意思で行動できる』という前提があり、他人の夢(あるいは自分自身の夢)に入り込んで、夢を自分たちの望む形、状況に換えていき、最終的には他人の頭の中の情報、アイデアをゲットするという流れです。

夢は夢なので、通常では起こり得ない突拍子もないことも起きます。その『夢をいかにして操作するか』というプロセスをかなり丁寧に描写しているので、それなりに説得力があり『いやいや、それはないでしょ~?』とならない、上質な嘘にしているのはたいしたものです。

一方で、『他人の夢に入れる』『夢の世界を、複数人で共有できる』『夢の中でも自らの意思で行動できる』を可能としているのは、ある装置のようですが、これには一切と言っていい程触れられていません。レオが自分自身の夢に1人で入っているシーンもあるので、夢に入って行動できるのは彼らが超能力を持っているからとかではなく、間違いなくこの装置が必要なハズです。たぶん微妙なところだったのでしょう。この装置まで説明しだしたら時間がなくなるし、絵的にも全然面白くないし。しかし一言も説明がないのはずいぶん思い切ったなと思います。

先にも書きましたが、ストーリーはもとより、カメラ割り、演出、音楽まで完璧に練り上げられています。

よくDVD化された時にメイキング映像が特典として入っていたりしますが、

レオ「このシーンを撮影していて思ったんだ、こういう風に撮ったらどうか?って。それを監督に相談したら、それはいい!って言ってくれて…。それであのエキサイティングなシーンが完成したんだ」
とかいうことが極めて『なさそう』な監督です。

映像も無茶苦茶綺麗…というか、『美しい』という表現がピッタリ。チープな言い方ですが、天才だと思います、この監督は。

設定上、どうしても話が複雑で理屈っぽくなってくるし、みんながみんな楽しめる作品ではないと思いますが、僕は鑑賞後『いい映画観たなあ』と思いました。2時間30分とやや長めの作品ですが、がっつり向かい合って観て欲しい秀作です。

そういえば、日本ではレオナルド・ディカプリオと渡辺謙のダブル主演!ぐらいの勢いでプロモーションされてましたが、謙さん思ったより活躍は少ないです。

2010年11月23日火曜日

CDを買う

何をつまんない事をタイトルにしてんだ? と思う方もいるかもしれませんが、まあちょっと聞いて下さい。最近は昔ほど音楽をゆっくり聴く時間が取れなくなり、昔から好きだったアーティストの新譜を聞くぐらいの音楽生活の僕ですが、お小遣いも限りがあるので、大抵はレンタルで済ませています。しかし久々にCDを買いましたよ! 前に買ったCDはなんだったか思い出せない程久々です! だからちょっと珍しい出来事なんです。

シアターブルック『intention』。

「そろそろシアターブルックの新譜出てないかな~」と思ってネットで調べたら出てました。今年の6月に。

前作『Reincarnation』からなんと約5年ぶりという超久々のリリース!

このバンドのボーカル&ギタリストの佐藤タイジの歌は、ぶっきらぼうな感じだけど独自の世界観とパワーがあり、とてもカッコよくて好きです。ギターもすごく上手。

前作『Reincarnation』は当時のブッシュ政権を批判する内容が色濃かったので、今作はどういう方向に行ったかな~? とちょっと心配もしてましたが、素直に聞ける楽曲が多くなっていて、非常にいいです!

とてもいいバンドだと思うのですが、新譜が近所のゲーム&CDショップはもちろん、TUTAYAにもなかった。あまつさえタワーレコードにもないというのはどういうことでしょうか!? 当然レンタル版もありません。なのでアマゾンで買いました。たまたまかもしれませんが、どうも予想以上に売れていないようで…少し悲しい。流行って一気に売れるのも寂しい気がしますが、もうちょっと広く評価されても…。なので皆さん機会があれば是非聞いてみて下さい。

ちなみに人気漫画『ワンピース』に出てくる主人公の仲間の1人『ブルック』は、佐藤タイジをモデルにしているのは間違いないと思います。そんな訳でワンピースファンの方もシアターブルックを気にして下さい。聞いて下さい。


2010年10月26日火曜日

マラソン大会に参加する。2回目

先日、蒜山高原マラソン大会に参加しました。
昨年と同じく3キロコースにエントリー。2回目の参加です。
去年はさした準備もせずでしたが、一応完走できたので気を良くしていました。
今年は、ここ4ヶ月間タバコをやめているので、去年よりタイムを短縮できるはず。と内心踏んでいたのですが………結果、去年より1分遅いタイムになりました。


体感的にはもっと遅いタイムだと思ってました。つまりそれぐらい去年と比べてもまともに走れてなかった。去年のことに気をよくしすぎて、ちょっとなめてましたね。
日頃の運動不足と体力低下を痛感し、さんざんに打ちのめされたマラソン大会でしたが、来年は絶対にタイム短縮を誓う! たまには走るのも気持ちいいもんです。なんだか健康になったような気がしますし。

2010年9月24日金曜日

アートとはなんであろうか。

今、僕の住んでる地域では瀬戸内国際芸術祭というのが開催されています。

これは瀬戸内海にある七つの島の屋外・屋内に芸術作品を展示し、これらをまわって鑑賞して楽しむイベント。

もともとベネッセコーポレーションが瀬戸内海の離島、直島で行っていたアート活動『ベネッセアートサイト直島』の成功、さらに近隣の島、犬島での『犬島アートプロジェクト』の立ち上がりを受けて開催されたものです。この2島に豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、高松港周辺を会場としています。

ただ、これら全部を見ようと思うと、かなりの気合いと時間が必要です。なんせ船で移動しないといけないので。1日じゃとても無理です。

今回、友人が新しく直島に出来たスポットを見たいというので、久々に行ってきました。時間もあまりないので、直島のみ。上記のようなイベント中であることもあり、かなりの人手でしたが、いくつかの家プロジェクトを見て、アイラブ湯で入浴もできたので、とりあえず目的は達成。

直島の港、フェリー乗り場には、芝生の広場があって、多くの観光客がくつろいだり、海を見たりしています。
そこに、アーティスト草間彌生(くさまやよい)さんの「赤南瓜(あかかぼちゃ)」という作品が展示されてます。

写真の作品がそれなのですが、見ての通りでっかい水玉カボチャで、中が空洞になっており、人が入れるようになっています。中に入って窓から外を眺めたりして楽しめる訳です。

近くには、『この作品は、芸術作品です。よじ登ったり、破損の恐れがある行為は決してしないで下さい。破損させた場合、修繕費を請求致します』と書かれた看板が。

普通、芸術作品などには直接触れてはならない。というルールがあります。作品の破損、汚損につながるからです。美術館の壁に大事にかけてある油絵に触ろうとする人はまずいないでしょう。いても係員が注意しますし。

しかし、屋外に設置されている上に、中に入ってOK、触ってOKのこのカボチャの場合境目が難しい。スタッフが見張ってる訳でもないので、小さい子供なんかキャッキャ言って遊んでいるうちに、そのうちよじ登り出すだろうなあと容易に想像がつきます。むしろ、そりゃ登っちゃうよなあ~子供だもの。親が諭してやるべきでしょう。

とか考えて見ていると、やっぱり子供はがんがん登ります! 中学生、高校生ぐらいの子達も登る風の仕草を見せます。いやいや、お前らはダメだろ! もう分かれよ!

でもまあ、そんな子達を含めて、このカボチャに集まって来る老若男女たちは皆とても楽しそう。家族で記念写真を撮ったり、はしゃぐ子供を眺める親とか。登ってる子にしたって、別にこの作品を壊してやろうとか悪意を持ってる訳じゃなくて、『楽しくてついつい』ですからね。それには、みんなで観光にきているという状況もあってのことですが、このカボチャが皆の笑顔の中心にいることは確かです。
いつかこのカボチャの前で撮った記念写真とか見て、楽しかった記憶が蘇るんだろうなとか、そう考えれば目くじら立てて『登るんじゃねえ!』ってのも野暮な話かなあと。草間彌生さんがそれを良しとするかどうかは分かりませんが、幸せな作品じゃないかと思います。

もちろん、公園の遊具とは違うし、知らなきゃなにしてもいい訳じゃないし、看板に『登らないで』。と書いてある以上、登っちゃダメですよ。

2010年8月10日火曜日

パソコンが壊れる。ぶっ壊DELL

うきうきで購入して、蝶よ花よとかわいがっていたおニューのパソコン DELL studio XPS8100 がいきなり壊れました。
いつものようにインターネットを楽しんでいると、突然フリーズ!


一切の入力を検知しないので、こんなこともあるさと強制終了。再度立ち上げると起動するも、しばらくしてまたフリーズ。だんだん間隔が短くなって、電源を入れた直後にフリーズしてしまうことも。セーフモードでの起動、リカバリを試みてみましたが、すべて途中でフリーズしてしまうため、手に負えないと判断。事態は思ったより深刻です。運よく起動した時になんとかデータのバックアップをとって、メーカーに修理を頼むことにしました。

ここで1つ不安が浮上。ネットでDELLのサポートについて調べたことがあるのですが、あまり評判がよろしくありません…。まさか自分が利用することになるとは…。これは参った。

で、修理に出して2週間後に帰ってきました。
1週間経った時点で、メールで『いつ帰ってくるのか?』と問い合わせたところ。
土日を挟んで、3日後に電話が。
『こちらでマシンを起動させたところ、正常に動いています。異常が確認できないのでこのまま返却するか、OSを再インストールして返却するかどちらかになるのですが』と。

うちでは絶対にどっか物理的に壊れてる!間違いない! って確信するくらいの症状なのに、それがまったく確認できないなんてそんなアホな! とも思うんですが、パソコンってそういうことありますからね…。

しかし、そのまま返してもらってもしょうがないんで、『壊れてないハズはないですけど、あと1日調べてみて、それでも異常が分からなければOSを再インストールして返却して下さい』とお願い。

その時聞いた返却予定日より遅れて返却されてきました。報告書が同封されていて、
どうやら電話後に異常を確認、処置を行ってくれたようで、マザーボードを交換したとのこと。今起動テストを兼ねてブログを書いていますが、今の所は大丈夫みたい。

気持ちとしてはもっと短い期間で修理を完了して返却して欲しい所ですが、パソコンって複雑なマシンだし原因を特定するのも難しいんだろうな…とも思うので、この期間は妥当なのかもしれません。電話の時に『じゃあ、そのまま返して下さい』と言ってたら、やっぱり壊れたまま返却されてきたのかなあ。ってとこはありますが、結果的には直って(たぶん)返ってきたし。ネットで見た噂ほどDELLのサポートは悪くないように思います。
電話応対してくれる方も日本人ではなさそうでしたが、丁寧な応対だったし。サポートセンターへのフリーダイヤルはすぐ繋がったし(これは運がよかっただけかも)。

しかし、最初に修理を頼む電話をした時に、サポートセンターの方が指示する復旧方法を試すもことごとくフリーズし、これはやっぱり引き取り修理で見てみるしかないですね。って話になった際、『お客様の保証期間は1年間となっております。今後のことも考え、保証期間の延長契約などもお考えではないでしょうか? 』って…。とりあえず『今回の不具合にどう対応して頂けるかで考えます』と答えましたが、今言うな! つ~か壊れるな! おかしな話だぜ!

変なマニュアルです。きちんと修理対応した後日に勧誘した方がいいと思うのですが…。

2010年7月14日水曜日

SAI とillust studio

相変わらず、ペンタブ問題です。以前フォトショップは最強だ。と書きました。
それは間違っていないとは思うのですが、ペンタブで絵を描くことに一番向いているか?という点では、なんか違うのかもしれないと最近思い出しました。どうもペンの速度に反応が追いついてないような違和感。
気持ち、ゆっくりペンを動かさないとダメなんです。
仕上げ段階ならともかく、気持ちよく描くため、特に下書きでは中々気になる問題ですよ。

そんな訳で、セルシスのillust studioの体験版を試してみることにしました。

良い感触です。SAIに近い使い心地で、インターフェース等は新しいソフトだけあって親切。

レイヤーを多く使うような作業になった場合、やや処理が落ちる。ということを多くの人が欠点に挙げていました。確かにそういうところはありますが、メチャメチャ凝った絵ばかり描く訳でもないし、心地いい使い勝手はかなり気に入りました。

バージョンアップも頻繁に行われていて、改善が期待できるのもプラス。価格もかなりリーズナブル。しかしながら32bit版しか発売されていません。購入後にすぐ64bit版が発売なんてことになったら目も当てられない。そんなこと言ってたら、パソコン関連の商品なんて、いつまでも購入できないのですが…。。
SAIは現時点ですでに最終形にあるようですので、illust studio 独自の機能と、バージョンアップの将来性を見込んでこちらを購入しようかな。

SAIとillust studio。どちらも体験版があるので、興味がある人は比べてみるのがいいと思います。

2010年7月12日月曜日

嘘喰い

ちょっと前にギャンブルを題材とした漫画を映画化した邦画が続けて公開されました。2009年『カイジ 人生逆転ゲーム』2010年『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』です。
『ライアーゲーム』の方は2007年にTVドラマ化され人気を博し、2009年ドラマの第2期が放送、続いて劇場版公開となったので、ご存知の方も多いと思います。

2作品の共通する概要を掻い摘んで説明すれば、とんでもないくらいのお金持ちが自らの趣味で、お金を手にするためになりふり構わず醜い姿をさらす人々を眺めるため、胴元となり、ギャンブル大会を行う。そして主人公達はそれに参加する。ってとこです。

行われるギャンブルも、パチンコとか競馬とか一般的なものではなく、特別なゲームで、勝てば一攫千金。負ければ命を失うとか、莫大な借金を背負わされるとか、かなりのハイリスク、ハイリターン。
ここだけ書くとなんだか身も蓋もないですが、ゲームルールの理解と参加者達の心理戦に重きを置いた内容で、中々おもしろいです。

カイジは、生活に困窮している多重債務者が主人公なので、後がないジリジリしたギャンブルって感じがしますが、ライアーゲームの方はタイトルそのままで、ギャンブルというテイストは少し薄いですね。なんだか全体的にクールな印象。

と言っても2作品とも映画は観てませんけどね。で、ライアーゲームと同じ、『週刊ヤングジャンプ』で連載されている漫画が『嘘喰い』です。

この作品もギャンブルを題材としており、似たような設定なのですが、先の2つが持っていない要素があります。それは『暴力』です。

首尾よく賭けで勝利して報酬を手にしたとしても、
負けた相手が暴力で訴えてきた場合、勝負を無効、どころか腹いせに命まで奪われる事もある。だから勝負中も勝利の後も、身の安全を考えそのための『暴力(武力)』を身につけておくのは当然。ってことです。

なるほど、確かにそうかも知れません。

この作品は、胴元が行うゲームで参加者同士が争う訳ではなく、賭けはあくまで個人対個人で行われるので、ルールに強制力を持たせるものがないため、特に暴力は重要なのです。

作中には、裏の賭け事を仲介する会員制の巨大倶楽部があって、勝負中は公正にゲームができるよう、中立な立場で審判をする、暴と知を兼ね備えた『立会人』が組織より派遣されます。立会人は勝負中のルール違反は許しませんが、勝負が終わった後は勝者、敗者どちらにも肩入れしないので、勝負後の安全は自分で確保しないといけません。さてさてそこで、当事者たちが各々用意した知力と野望と暴力が、時には立会人も含めてぶつかり合う訳ですよ!

要するにこの漫画は、特殊なゲームによる賭けの心理戦と、男子が大好きな、『バトル』を楽しめる、一粒で2度おいしい作品なのです!ビシッと決めた姿で戦いまくる『立会人』とボディガード達の格好良さは『メイちゃんの執事』なんか目じゃない!

惜しむらくは、この手の作品すべてに言えることですが、特殊なゲームのルールを理解して、その上で対戦相手との心理戦で上の上を読んだ方が勝つという展開のため、週刊連載で読むには話が複雑すぎて十分理解できないところでしょうか。ゲームのルールを理解するのですら、難解です。
コミックスで纏めて読んだ方が、絶対おもしろい。
あと、個人的には
近年の執事ブームに先駆けていた作品だと思っております!
今のところ映画化される予定はないようですが、別にしなくていいです。イメージが崩れるので。